« ヨーロッパは地震が少ないのか? | トップページ | 気に入った作品 »

パウル・クレー展

桜も咲き始めた今日この頃、京都国立近代美術館パウル・クレー展に行ってきた。

どうやらキュビズムらしく、とりあえず観てみたのだけど、なにを見たらいいのかがよくわからない。会場によく書いてある説明書きも一切無い。せっかく来たのにこれでは仁和寺にある法師状態だと思うので、今回はオーディオガイド500円を借りてみた。

晩年の写実的な絵を見るとやはりうまい、単純な石切場の風景なのに引き込まれる。

Ishikiri

やはり画力はあるなぁと。なのにキュビズムかぁ。

いろいろな表現方法を試行錯誤していたことを今回の展覧会では伝えようとしていた。すでに写真も存在している時代、絵画との存在意義も模索していたのだろう。

そんなかで気に入ったのが、「蛾の踊り
(原題 Nachtfaltertanz 英題 Dance of the Moth)

Nachtfaltertanz_2

擬人化された、胸を刺された蛾が踊っているようなというのらしいが、どうみたら蛾に見えるのかはよくわからない。でもなんか色も美しいし、動きもいいし、単に気に入ったのではがきを買って帰った。

あと、面白かったのは「人工庭園」(原題 Künstlicher Garten)。人工宮(Künstlicher Hole)と一緒だった絵を切って離して回転して作品にしているらしい。

Kunstlichergarten_3

なんというか、解説がないと一体なんなのかなんてわからない、という憤懣の一方で、こうやって構図が自律的に主張し始めたのを的確に捉えて作品とするという、芸術的センスというのに、他の作品群が関連して思い起こされた。

山本政義先生の書道作品だが

Koe

「声」が横向きになっている。縦でも面白い作品なのだが、きっとこの作品が横に向くことを主張したのだろう、その「聲」を聞き取って彼が仕上げた作品だ。

この作品を観て考えたのは、絵ではなくあくまでも「字」が動いているということ。蟲師の1巻(緑の座)

20110403_223218

や2巻(筆の海)

20110403_223357

に描かれている動き出す文字達を思い起こされる。絵に魂が宿って動く、というのはなんとなく一般的だけど、このように字が動いたり意思を持つような感覚というのは、表意文字、特に象形文字の文化を持つ、しかも東洋の中でも言霊信仰のある日本独特の感覚なのかもしれない。

|

« ヨーロッパは地震が少ないのか? | トップページ | 気に入った作品 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74207/51294185

この記事へのトラックバック一覧です: パウル・クレー展:

« ヨーロッパは地震が少ないのか? | トップページ | 気に入った作品 »